Metamorphic Techniqueはヨーロッパのセラピスト、特にリフレクソロジストの間では有名で、一度はワークショップを受けたことがあったり、どんなものか聞いたことがある人は多いと思います。
イギリスのあるプラクティショナーさんが、Metamorphic Techniqueに興味を持ったきっかけは、ロンドンの高級スパに行った際のセラピストの施術が素晴らしかったので他にどんなテクニックを習得したか聞いてみたら、Metamorphic Techiniqueを習ったことのある人だったとか。
そんな風に、Metamorphic Technique自体はメジャーな存在ではないですが、セラピーのあり方を変えるほどの、知る人ぞ知る価値のある内容だと思います。
Metamorphic Techniqueのセッションでは、症状にフォーカスせず、よくなることをイメージもせず、どんな方にも同じ手順でセッションを行います。
また、他の施術内容と同時に行ってはいけないとされています。そのためちょっと単調だと感じる方はいらっしゃるかもしれません。
でも、このあまりにシンプルな内容こそが、変容とは何か、ということを深く追求した結果であることを知ると、なかなか奥深く、飽きることはありません。
さて、風の時代も2年目、そして今年もみずがめ座の時期を迎え、何かを変えたいと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
変容とは英語でTransformationで、形を変える、という意味がありますが、これは文字通りそういうことであって、Change=変化とは違うということだそうです。
変化は、例えばダイエットして痩せたけどリバウンドしてしまった、というようなことがあるかと思いますが、変容はそのようなことは起きないのです。
蝶が芋虫に戻ることはないように。
そして、ある時自発的に、無意識に突然起こるもので、意図的に変えようとして起こすものではないそうです。
なぜならそれは一人一人の持っている叡智がなせる業で、自分自身や周りの努力によって起こせるものではないからです。
変容は自然界では当たり前の現象として起きているので、本来特別なことではないのですが、人間はいろいろと思考に支配されてしまっているせいか、この自然な流れを自ら阻んでしまうことがあるようです。
そうすると、本来起こるべき変容が起きず、同じループを行ったり来たり、同じパターンを繰り返す、といったような現象に悩まされることが多いものですが、ここでちょっと変容の道筋を作るために提供する時間と空間がMetamorphic Techniqueなのです。
例えば、わたしがMetamorphic Techniqueを初めて習った日にはっとさせられた内容は、胎内にいた頃へその緒が巻き付いていた経験がある人が、どのようなパターンを持つ可能性があるか、というお話でした。
そういう人は、何かを起こそうとすると息が止まるようなパターン、無意識に息を止めることによりパニックになるパターンを持っており、そうすると人生で何か大きなことをしようとすると、その恐怖感から成功を押しのけてしまう可能性がある、ということでした。
わたしはまさにそういうパターンを持っているのですが、実際にへその緒が巻き付いていた時期があったそうで、なるほどなと思いました。
そんなような、自分ではどうしようもないようなパターンをみな持っているものですが、もしそんなパターンを手放したいと思った時、新しい生き方をしたいと思った時、何かを変えなくてはいけないと思うこと自体もストレスになります。
そんな時、Metamorphic Techniqueのセッションで、何かを変えようとせず、ただ事実に気づき、認める、というマインドフルネスの精神に則った時間を過ごすことで、今までのセラピーとは違った感覚を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
Metamorphic Techniqueは正確にはセラピーではないので、何かを癒したり変えたりということを目的としていません。
変容をお約束するというものでもありません。
このように、説明が難しいMetamorphic Techniqueですが、ご興味のある方は是非セッションにお越しください。