会社を3月に辞めることになり、新しい仕事を模索しているところで、Metamorphic Association主催の特別イベントが急遽開かれました。
テーマは、「Money & Metamorphic Technique」で、1980年代にAssociationが設立された当初よりMetamorphic Techniqueに深く関わってきたアイルランド人男性のEさんが、お金に関する自らの体験とMetamorphic Techniqueとの関わりについてご自身のこれまでの歩みをざっくばらんに語ってくださいました。
通常のイベントは週末の日中に開かれますが、今回は特別イベントのため開催は平日の18時半から、日本時間の夜中3時半という時間でした。
平日仕事をしているわたしにとってはとても厳しい時間帯でしたが、こんなお話を聞ける機会はめったにないと思い、目覚まし時計を3つセットして参加することにしました。
さて、時間通りに起きて、参加することはできたものの、残念ながら即興でテンポの速いトークについていくことは難しく、詳細を理解することはできませんでしたが、若いころから様々な事業を展開しているEさんが、Metamorphic Techniqueと出会い、さまざまな偶然と必然の出来事の中で、結果的に億単位の財を成したストーリー。
Metamorphic Techniqueで語られる変容の三原則の
Notice the fact (事実に気づく)
Acknowledge the presence(存在を認める)
Let it be(手放しそのままにする)
を現実でどのように解釈し実行していったか、というようなお話でした。
常にアンテナを張っていて、ある人の会話からふと思いついたことを実行してみたり、思わぬ事態が起きた時に抵抗せず流れに身を任せるようなあり方が印象的でした。
イベントが終わる前に質疑応答の時間があり、あるメンバーが自らの体験をシェアしたのですが、こちらの方は、何人ものセラピストを抱えてセラピーサロンを経営していたところ苦境に遭い、一旦そこを閉鎖しないといけなくなったそうです。
神に祈るような状況だったそうですが、その後新しい物件を通常の半分の価格で見つけることができ、その支払いにも苦労していたところ、ある人との出会いから有意義なアドバイスを得ることができて救われた、というような話をしていました。
Metamorphic Techniqueでは、誕生時にどのように生まれたかが、その後の人生での行動パターンを象徴する、という考え方をしますが、この方は鉗子分娩で生まれたそうです。
鉗子分娩ということは、誕生(行動)するときに何らかの外部からの介入が必要になる、ということですが、この方がこの苦境時に起きた出来事もまさにそのようであったと話されていました。
最後に、こういう状況でLet it be(手放しそのままにする)ということはどう解釈すればよいか、という議論になりましたが、なるほどと思ったことは、変容にはリスクを取ることが欠かせないのではないか、という意見がありました。
つまり、何もしない、というわけではなく、ある程度のリスクを取る行動をしないといけないわけですが、厳しい状況や自分にはどうしようもできない状況が起きた時、手放すことで予期せぬことが起き、そのプロセスの中で、必要な行動を取っていくことによって、気付いたら自分自身が変容していた、というような流れになるようです。
ビジネスのような不確かな世界の中で、お金を稼ごうと意図してこうなった、というようなストーリーではなく、自らの叡智をもとに道を切り開いていったEさんのお話には励まされました。
まだわたしも道半ばですが、Metamorphic Techniqueとの出会いは、人生観にまで影響するほどの大きなことであったことは事実です。
ただのトリートメント、セラピーではない、壮大な世界観に基づくこのMetamorphicTechniqueにご興味のある方は、是非セッションを受けてみてくださいね。