昨日ご紹介した「The gifts of imperfection(完璧でないことのギフト)」に関連してニュージーランドのブレインジムインストラクターAさんとの「クリエイティブビジョン」のセッションについて振り返り、目と自尊心、自分を大切に思うこと、との関係を考えてみたいと思います。
セッションでの私のテーマは「セラピストとしての活動を喜びを持って行うこと」。
セラピーが大好きなのに、なぜセラピストとしての活動より、限界を感じしんどいと感じている会社の仕事に向かってしまうのか、この問題に取り組みたいと思ったからです。
そして、このテーマに関係するバランス調整として、目の高さを水平にして両目で見ることにより右脳と左脳を統合するためのメニューを選ぶことになりました。
具体的な調整メニューとして、目と感情に関するキーワードが出てきました。それは自分の価値に関するアファメーションで、具体的には「私は自分の中に見えるものに誇りを持っている」でした。
この文章がポジティブな表現だとすると、反対の表現は「私は恥ずかしくて自分を見ることができない」であり、これは昨日のテーマの「羞恥心」につながります。
これまでの自分はネガティブな方を信じている状態であったから、自分が大事にしているセラピーやそれを楽しんで行っている自分を心の底では尊重できず、価値を認められず、それよりも誰かが自分を客観的に評価してくれる会社の仕事をすることで安心感を得ていたのでした。
そして「私は自分の中に見えるものに誇りを持っている」と言葉に出しながら、自分がセラピーをしているところをイメージすると、とても苦しく強い違和感を感じました。
その違和感を感じながら、ブレインジムの以下の二つのアクティビティを行いました。
・ポジティブポイント(額に指先を当てて感情ストレスを解放する)
・フックアップ(感情を落ち着かせ、エネルギーを自分に戻す)
バランス調整のメニューとしてはこれだけのシンプルなアクティビティですが、その前に自分のからだの状態や感情ストレスを明らかにしていることにより、それまでの不調和が調整されていきます。
そして、最後にもう一度先ほどと同じ自分がセラピーをしているイメージをしてみると、先ほどの不快感は消えて楽しい気持ちが蘇ってきたのでした。
今回のセッションは自分にとって大きなテーマだったため、実際には上記のアファメーションを選ぶのにも抵抗を感じたし、セッションが終わったら疲労感を感じました。
自分にとって喜びを感じる活動をすることはよいことだと本を読んだだけではすんなり理解できても、いざそれを行動に移すと長い間自分が信じてきた<他人に受け入れられる自分>の価値観を覆すことになり、苦しい気持ちになることに驚きました。
だから自分にとって苦しいことであってもなかなか自分を罰したり責めたり完璧を目指してしまう行動を止められないのは納得のいくことでしたが、自分は人と比べて何かを持っていなくても、足りない点があっても、すでに十分であり、満たされている、ことを楽に感じることができることに気づき、ほっとした気持ちになりました。