ブレインジムの応用コース「クリエイティブビジョン」のまとめがほぼ終わりました。
英語で学んで自分の経験としては理解していたつもりでも、他の方にセッションとしてご提供するために日本語でまとめるに当たり、この単語は果たしてこういう意味でよいのか、と確認が必要で思ったより時間がかかりました。
中でも「クリエイティブ・ビジョン」の要とも言える、感情に関するアファメーションの内容を何度も読み返すうちに、目の使い方が思考や感情にいかに深く条件付けされているのか改めて考えさせられました。
今回学んだ「クリエイティブビジョン」は、ブレインジムインストラクターになるために受講が必須の、「イン・デプス」コースをより肉付けした内容になっています。
「イン・デプス」とは英語でin-depth=詳細な、徹底的なという意味で、まさにブレインジムの決定版とも言える内容です。
ブレインジムは誰にでも取り入れられるシンプルなエクササイズが売りですが、実は単なる体操ではなくきちんとした内容的裏付けがあり、「イン・デプス」のセッションでは細かい手順に従ってバランス調整をしていきます。
より気づきを重視するキネシオロジーのセッションと言えます。
「クリエイティブビジョン」のセッションも、単に目によいエクササイズや刺激をするのではなく、「イン・デプス」に基づいた構成で組み立てられています。
「イン・デプス」のセッションでは、まず様々な観点からからだのバランスをチェックするのですが、「クリエイティブビジョン」ではさらに、目に関するチェック項目が追加されるイメージです。
そして、一連のチェックが終わった後、4つの領域から1つを選び、その領域に関してバランス調整を行っていきます。
その4つの領域はいわば、ゴールを達成するためのブロックとなっている部分であり、その中の1つに「感情」の領域があります。
「クリエイティブビジョン」では、感情の領域に重点を置いており、感情に関するアファメーションの中から、どんな条件付け、思想、信念、感情パターンを持っているか探っていきます。
アファメーションは陰陽五行に従い5種類の要素(キーワード)に分類されます。例えば、こんなものがあります。
無条件の愛に関して・・・・私には自分の光が見えます⇔私には自分の欠点だけが見えます
満足に関して・・・・私は目にするもので満たされています⇔私は目にするものに嫌気がさしています
手放しに関して・・・・私は手放し、新しい経験にオープンになります⇔私は必死になって目にするものにしがみつきます
信頼に関して・・・・私は自分自身を導きます⇔他人は目で私をコントロールします
選択に関して・・・・私は何を見るべきか選択できます⇔私はあらゆるものに注意を払う必要があります
左側の表現はポジティブ、右側の表現はネガティブなものですが、コインの裏表のように自分にしっくりくる表現がいくつか見つかります。
ふだんどのように目を使っているか、その背景には頑なまでの信じ込みがあるのですね。
私の場合は、世の中が安全か確認するために目を使っていたことに気づきました。
それは、外の世界を信じられないから、楽しいものと思えないから、まずは目でしっかり見て判断する必要があったわけです。
また、見たものの中で自分に合ったものを取捨選択する、という発想もなく、見たものはすべて理解して、取り入れることが大事だと思っていました。
自分軸を持ちながら、見える世界を楽しみ、その中から自分に合ったものを取り入れれば人生はもっと楽しくなりますね。
自分の視点がないときは、その視点は誰か外の世界から植え付けられた他者のものになり、いつも自分ではない視点で自分や世の中を見て判断しているわけですが、そういうことを体感させてくれるのが「クリエイティブ・ビジョン」のコースでした。
アファメーションの中から自分に該当する表現を見つけることは心地よい経験とは限りませんが、意識化することで、その頑なな見方を手放すことができるようです。
私は以前、仲間とのセッションで以下のアファメーションを選び愕然としましたが、その後自分に対する何とも言えない厳しい目線から解放され、穏やかな気持ちで過ごせるようになりました。
・私は自分の中に見えるものに誇りをもっています⇔私は恥ずかしくて自分を見ることができません
このように「感情」の領域は、今まで意識していなかった自分の内面にスポットライトを当てることができます。
ただ、セッションでは必ずしも「感情」の領域が選ばれるとは限りません。また次回、他の領域についてもご紹介していきます。