今月に入って疲れが取れず、温泉に行って十分に休んでもなお足腰がだるい日々が続いていました。
そこでふと思い立って長くお世話になっているサロンでマニュアルリンパドレナージュの施術を受けることにしました。
リンパドレナージュとは、肌の表面をゆっくり一定の速度で動かして全身のリンパ液を流す高度な手技です。
私は自分がリンパドレナージュの基礎を習った時も、施術を受けた時もこの効果を強く感じていて、疲れを感じた時には度々受けてきました。
そしてこのテクニックは単に肉体の疲れを取るだけではないような気がしていました。
今回も期待を上回る効果を感じたので改めてリンパドレナージュについて私の思うことを記したいと思います。
まずリンパドレナージュとは何か、簡単にまとめます。
リンパ管は毛細リンパ管、集合リンパ管、深部リンパ管の3種類に分けられます。
毛細リンパ管は細胞の組織内から吸収された組織液を流す管で、組織液には栄養分や老廃物が含まれています。
その毛細リンパ管から運ばれたリンパ液をリンパ節に運ぶ管を集合リンパ管と言います。
リンパ液は血液のように心臓のようなポンプによって流れる仕組みではなく、呼吸や筋肉の動きによって、ゆっくりと流れる仕組みになっています。
リンパの流れは基本的に下から上に流れるため、集合リンパ管には逆流を防止するための弁がたくさんついていますが、ストレスや疲れがたまると流れが滞りやすくなり、下へ下へと溜まっていきます。
集合リンパ管のリンパ液は大静脈に沿って流れる深部リンパ管に集められ、最終的には鎖骨のくぼみの内側あたりで静脈血と混ざります。
リンパ液は血液の倍の量があり、血管以上に全身に張り巡らされるリンパ管を流れるリンパ液を流すことは大切であるものの、そのデリケートな性質上流れが滞りやすくなっています。
この流れを促すのがリンパドレナージュで、以下のような効果があります。
(肉体面)
・むくみの予防と改善
・老廃物や異物の排泄
・自律神経の調整(リンパ液の流れは自律神経の支配を受けている)
・免疫力の向上
(精神面)
・ストレスの軽減と深いリラックス
・過活動を抑える
・循環を高め、エネルギーレベルを上げる
最後に書いたエネルギーレベルを上げる、というのが私が今回最も実感した部分です。
経絡について勉強した際、経絡の流れは気の流れであり、気がどこに流れているかというと、細胞内の水分の中ではないか、という説がありました。
気が電気のようなものであれば、水の中は電気が流れやすい、という性質もあります。
そこで体内の水の流れが整うと、それに伴い気の流れもよくなってエネルギーが満ちるのではないかと思いました。
マニュアルリンパドレナージュを受けた日は、疲労感と下痢の症状が出ましたが、これらはからだに滞っていた老廃物を流すための好転反応と考えゆっくり休んでいました。
その翌日から気分は爽快になり、特に思考の流れがすっきりしてアイディアが湧いたり、何を感じていて何をしたいかがはっきりわかるようになりました。
思考・感情面での効果はまた、ティッシューソルトの成分の1つであるNat Mur(塩化ナトリウム=塩)の説明を読んでもわかります。
感情バランス、ホルモンバランスが崩れるとNat Murが欠乏状態になり、体内の水分が過剰になったり滞留したりするようです。
思考の乱れは脳内の水分の流れに影響しますが、脳に水分が溜まると重力の影響からも足やふくらはぎに水が流れていくので、足がだるい、むくむ、ということにつながるのでしょう。
そして水の流れがよくなることによって、感情の行き場が生まれ、流れるように思いを巡らせることができるのだと思います。
マニュアルリンパドレナージュのテクニックは非常に繊細な動きを必要とするのでとても難しいですが、私はこれをリフレクソロジーに取り入れた方法をマタニティ・リフレクソロジーのコースで学びました。
妊娠中はからだにむくみが生じやすくなるので、リンパドレナージュの手技は必須と習いましたが、妊婦さんだけでなく、ホルモンバランスや感情の浮き沈みに左右されやすい方、過剰な思考で身動きが取れにくくなりやすい方には誰でもおすすめです。
人間のからだの7割は水分と言われているので、水分の流れを整えることは非常に重要です。
リンパ節の数は全身600に対して、首から上は170もあるそうなので、頭部の流れが滞りやすいことがわかります。
心身の不調を感じられている方は一度リンパドレナージュを受けてみられることをお勧めします。
当サロンでは今後リフレクソロジーのメニューを見直し、リンパドレナージュを含むメニューを増やそうと考えております。
服を着たままリンパドレナージュを受けてみたいと思われる方、足を全身に見立てたリフレクソロジーでは足から全身にアプローチできますので、是非お試しいただければと思っています。