昨日、ブレインジム創始者のポールさんの奥さま、ゲールさん主催のオンライン講座「Vitalizing our Nature Connection An Integrated Movements Play shop」(「統合された動き」によって自然とのつながりを強化するプレイショップ)に参加しました。
「統合された動き」とは、ブレインジムの上級講座イン・デプスコースで習う、陰陽五行の各経絡に対応した12種類のエクササイズです。
今回の講座では、このエクササイズだけを取り上げ、日々のチャレンジを乗り越えるために、どう活用できるか新しいアプローチを学びました。
学ぶと言っても、講座の名前がPlayshopということから、日常生活で生かすために、遊びながらからだを動かしてみよう、というコンセプトでした。
私は最近仕事が忙しく、このコンセプトを聞いて何か得られるかも、と思って参加を決め、楽しみにしていました。
この12種類のエクササイズは、ブレインジム創成期の頃、ゲールさん自身のある目標を達成するための方法として偶然形になったものだそうです。
講座の冒頭でゲールさんは「私は今でも新しいことに直面したときにパニックになってしまいがちなので、このエクササイズは自分のためにも必要なんですよ」とおっしゃっていました。
元々はポールさんの生徒として出会ったゲールさんですが、その後長い年月をかけてお二人でブレインジムを深め広められてきました。
そのゲールさん自らのこの率直な言葉に心温まるような、励まされるような気持ちになりました。
ゲールさんはダンスをされていた経歴から「ビジョンサークル」という遊びの要素が強い五感を育む講座を作られていますが、今回の講座も「遊ぶ」「感じる」ことを大切にしましょうというお話でした。
「遊び」とは、安全か不確かの境界線を探っていくための試みだそうです。
ゲールさんがおっしゃるには、慣れないこと、新しいこと、取り組みたいことにチャレンジすることは「学び」であり、その際には今まで慣れ親しんできた安全なラインを飛び越える必要があるということです。
ただ、その方法は堅苦しいものではなく、子どもたちが遊びながら未知のことに取り組んでいくような「遊び」の感覚が効果的なのです。
そして遊ぶことはからだを動かすこと。からだを動かすことで、血流が高まり、酸素が取り込まれて元気になるのはもちろんのこと、五感や全身の体感覚によって自分の心やからだが何を感じているか知ることができます。
この「感じる」ということが今回の講座のキーワードで、エクササイズをする前に、外の世界を見て、感じて、何か新しいものを発見しましょう、という内容がありました。
私たちは外の世界と自分の世界を別々に考えがちですが、外の世界を深く感じることで、外とつながり、外からエネルギーを得ることができます。
私たち一人一人は葉っぱの一枚一枚のよう、別々の個性を持ちながら大きな木のように全体としてつながり、助け合っているんですよ、というゲールさんの言葉が素敵だなと思いました。
そうして、外の世界にある陰陽五行の五要素(木・火・土・金・水)が1人1人のからだにある五要素とつながり、育まれて活力となっていくのだそうです。
例えば、木を見て、自らも根を張り行動すること、火を見て、自らも情熱を燃やすこと、土を見て、自らを慈しむこと、金を見て、自らも強くあること、水を見て、自らも感じ流れに身を任せることなどです。
これまで私は、ブレインジムのバランス調整に出てくる「目標設定」という言葉にとらわれ、ブレインジムのエクササイズは何かを達成するために行うものだととらえがちなところがありました。
確かに「こうなりたい」「こういうことをしたい」というゴールがあってそこに到達したいという気持ちがスタートであることは確かなのですが、到達すること、結果を出すことがブレインジムの目指すところではないですよ、とのお話がありました。
エクササイズだけでなく、バランス調整の間に感じるあらゆる気づきが宝であり、気づいたことを自分の中に統合していくことによって成長し、学んでいく、という考え方なのです。
そして成長し、学ぶということは日々の挑戦や新しい経験などあらゆることを含んでいて、ブレインジムでは何か今できないことがあっても、学んでいる最中だという考え方をします。
気づくこと、感じることを大切にするためには、バランス調整やエクササイズだけでなく、日常の時間をゆっくりと楽しみ、外の世界を感じ堪能することが大事なんですね。
きっと日頃から自然に触れ、からだを動かし、感じる心を豊かに育んでいればブレインジムなど必要ないのかもしれません。
けれど、あえてそこにブレインジムでキーワードとなる「ゴール」を意識することで、どこに向かいたいのか、これから何に取り組みたいのか、目指すところがクリアになります。
そうして心が定まり、自然とその方向へ進んでいけるところが、ブレインジムの素敵なところだと改めて思いました。