先週末ボディボードを体験し、今週はひどい筋肉痛で始まりました。
特に上半身をボードで起こすために酷使した肩、腕、胸が痛む痛む、これらの筋肉は普段ピラティスでも痛くなりがちな箇所で、私はこの部分が弱いのだと改めて思いました。
でも、少しずつ痛みが和らぐにつれて、自分の姿勢が整ってきたように感じました。
自分の生き方への気づきもあり、セラピーの方針について考えがまとまってきたところがあります。今日はその気づきを記したいと思います。
今回痛くなった筋肉の中でも胸を広げる時に使う大胸筋鎖骨部は、胃経を代表する筋肉です。
胃経とは感情に関係し、ハートが開いていて心がオープンであれば胸は自然に開くし、そうでないと猫背気味になります。
また、五行の「土」の要素であることから、真っすぐ立つためのグラウンディング、センタリングにも関係します。
この、真っすぐ、という言葉が今回のボディボードでもキーワードでした。
ボードに対して真っすぐからだを置き、左右のバランスを取っていないとボードは傾いてしまい、前に進みません。
今週会社の仕事をしていてふと降りてきた思いは、人生はボディボードと一緒だな、ということ、そして私は自分の中心に立っていないのだということでした。
ボード=からだ、乗り手=心または頭だとすると、ボードには頭しか乗っておらず、もしくはボード=自分だとすると、ボードに乗っているのは他人かもしれないということ。
からだがあって、頭があって、前に進んでいると思っても心は別のところにある、または、自分のからだだと思って前に進んでいても、からだを動かしているのは他人かもしれないということです。
具体的に言えば、私は一生懸命会社で仕事をしていても、頭が周りの人に喜ばれたいと思っているだけで、心はそもそもそんなことをしたくはないのだということ。
このことは様々な場面でこれまでもずっとずっと感じていたことですが、ボディボードを人生に例えてみたら、これでは人生は真っすぐに進めないのだなと直感的に思いました。
オーラソーマの講義で以前聞いた話ですが、人は自分の人生を生きていると思っていても、目覚めるまでは自分の意思ではないところで生きていることが多いそうです。
それは生まれついた家系や育った環境の中で長い時間をかけて人生が形成されているので仕方のないことですし、これまではそのような生き方が当然のことだったかもしれません。
女性は特に環境に左右されやすい特質を持っており、自然と環境の求める自分を生きてしまいがちです。
また、自分と他人との境界線がはっきりしていないことにも関係がありそうです。
けれども、今これほどまでに多様化した社会の中で、そのような画一的な生き方を変えたい、と思っている方がいらっしゃったら、セラピーがお勧めできるのだと思いました。
そして、今回私がボディボードを体験して姿勢が整って気づきが起きたように、からだを使う、からだを動かす、という方法がやはり大事なのだと思います。
そこで私が改めてご紹介したいものは2つあります。
1つは、からだを整えたいと思う方に、もちろんあらゆるスポーツは効果的だと思いますが、それに加えて進みたい方向性、目的を明らかにしていきたい方にはブレインジムがおすすめです。
ブレインジムでは、ゴール設定という頭や心を使う部分と、エクササイズというからだを使う部分が両方あります。
この2つを組み合わせることで、どこに進みたくて、何のためにからだを使いたいか、ということが明確になることでしょう。
もう1つは、頭を使わずからだを動かさずまずは受け身でいたいと思われる方、感覚的に何かを変えたいと思っていても何をどう変えたいかわからない方、最善の方法を求めて流れに任せたいと思う方にはMetamorphic Techniqueをおすすめします。
こちらはブレインジムに比べて目的意識を明確にすることはしませんが、背骨の反射区のみを繰り返し刺激することで、背骨に意識が向かって自然と背筋が伸びるような気持ちになるかもしれません。
姿勢が整えば、気持ちも前向きになり、行くべき方向も見えてきます。
以前Metamorphic Techniqueのセッションを集中的に受けていた時、プラクティショナーの方に、「あなたは情熱はあるけれど、方向が定まっていないのではないですか?」と言われたことがあります。
方向が定まらないと前に進めないもので、その頃の私は同じループを何度もぐるぐる回っていたような気がします。
先日のブログでご紹介したブレインジムの12経絡に関係する「統合された動き」の中には、「選択」に関係するエクササイズがあります。
何かを決めるためにもまずはからだをしっかりさせることが大事なのですね。
当たり前のことかもしれませんが、からだを動かすこと、からだに意識することの大切さをお伝えしていきたいです。