マヤズムという言葉を聞かれたことがあるでしょうか。主にホメオパシーの世界で聞かれる言葉で、あらゆる病気の背景には特定のエネルギーパターンがあるという考え方です。
ホメオパシーではそのパターンと同等のエネルギーを持ったレメディーを処方することによって(同種療法)、健康に導いていくそうです。
ブレインジムの上級コースで学ぶ「インデプス(in-depth)」のセッションには、マヤズムを扱うメニューがあり、これはイン・デプスのセッションの中でも自分の進化を留めている根本原因を変える準備ができている場合にのみ選ばれるものです。
2年前に学んだキネシオロジーの「Human Blueprint(人生の青写真)」講座でマヤズムについて学ぶ機会があり、いつかテキストの内容を訳したいと思っていました。
今回その翻訳が終わったので、内容をシェアしたいと思います。今回ご紹介する内容は、「Human Blueprint」講座で学んだ内容を基にしています。
まず改めて、マヤズムとは人が遺伝的に受け継ぐエネルギーパターンのことで、あらゆる病の根本原因と考えられています。
ホメオパシーを創始したサミュエル・ハーネマン博士は、臨床経験から病気と人の性格・行動傾向などとの関係を分析し、マヤズム理論を発表しました。これによると、病は主に3つに分類されるそうです。
・疥癬マヤズム(皮膚病)・淋病マヤズム(性感染症)・梅毒マヤズム(性感染症)
マヤズムは世代間で引き継がれるものですが、潜伏状態であることもあり、何らかの外的要因によって突然活性化するものもあります。
梅毒や淋病と聞くとあまり身近ではないですが、梅毒は江戸時代に流行したとのこと、私たちの遠い先祖の誰かがこの病気にかかっていてもおかしくはありません。
また、ハーネマン博士より後の時代に4番目のマヤズムとして結核が見つかり、結核は戦前~戦後にかけて大流行しました。
インターネットで調べた情報によると、結核と癌のマヤズムは淋病マヤズムと梅毒マヤズムの組み合わせだそうです。
その他、新しいマヤズムとして、腸チフス、白癬(水虫)、マラリア、ハンセン病などがあります。
重要なことは先祖の誰かがこの病気にかかったことがあるか、ということではなく、私たちの誰もが潜在的にこれらのエネルギー傾向のいずれかを持っており、ストレスなどによってそのバランスが崩れた時、その病または関連した症状を呈しやすかったり、その病に関連した行動を起こしやすいということなのだと思います。
私は今回、テキストに載っていた計10種類のマヤズムに関する人の性質や行動について一日一つずつ訳していきました。
例えば梅毒マヤズムには自殺傾向があるなど強烈な内容もあり、その全てが自分に関係するとは言えないまでも、こういう性質は持っているかもしれない、こういう傾向はあるかもしれない、と思うものも多々ありました。
特に、癌マヤズムでは、自分が乳がんになったこと、祖母が大腸がんで亡くなったことを考えると非常に考えさせられるものがありました。
自分の中で、また、祖母にも以下の事柄は当てはまるかもしれないと思いました。
・非常に高い期待に添わなければならない。
・完璧主義である傾向。自分の環境を完全にコントロールする必要がある。
・物事が正しく進んでいないとき、リラックスすることができない。
また、「Human Blueprint」の講座で結核で亡くなった曾祖父のことを考える機会がありましたが、結核マヤズムの中で、自分も引き継いでいる性格がいくつかあることにも気づきました。
結核は工場など狭く圧迫された環境で蔓延することが多かったからか、以下のような傾向があるようです。
・自由を感じるために、ドラマチックな方法で物事を行う必要がある。
・時間と戦いながら死に物狂いで働く。
・変化を強く求め、ルーティンを嫌う。
さて、このような傾向があるかどうか常に考える必要はありませんが、何か行動を起こそうとしてもうまくいかない場合、その背景にマヤズムが潜んでいることがあります。
ブレインジムの「インデプス」セッションでは、バランス調整の際に4つのメニューから調整メニューを選びます。その中に「パーソナルエコロジー」というメニューがあります。
さらに「パーソナルエコロジー」の中でも「エコロジーバランス」というメニューが選ばれた際は、前述した通り、その人が自分の進化を留めている根本原因を変えたいと強く思っていて、その準備ができていることを示唆しています。
パーソナルエコロジーについては、以前もご紹介したことがあります。
簡単に言うと自分を取り巻く環境のことです。外的環境だけでなくむしろ内的環境(ストレス反応に基づく思考・行動・エネルギーパターン)の影響が大きく、この中にマヤズムが含まれます。
通常私たちは生命を維持するために一定の状態であることを求め、それに合わせた意識で暮らしています。
その一定の状態を保つことを、恒常性(ホメオスタシス)と言いますが、恒常性を変えるためにはこれまで保っていた環境を変える必要があるのです。
しかし内的環境は先祖代々、または遺伝的に深いところで引き継いでいるパターンであるため、変えることは非常に困難を極めますし、慎重に扱う必要があります。
そこで、ブレインジムの「インデプス」セッションで「エコロジーバランス」のメニューが選ばれた場合、時間をかけながらチャクラの調整を行っていきます。
一回のセッションでパターンが劇的に変わることはないとしても、自分がどんなマヤズムを持っているか、それについてどんな気づきがあるか振り返ってみるだけでも大きな発見になると思います。
そして、気づきが起きることによって、自分の中の叡智が引き出され、深いレベルでパターンが修正されることを目指しています。
ブレインジムを習った時チャクラまで扱うと知った時には正直驚きましたが、これはブレインジムのバランス調整の中でも奥の手といった感じで、「エコロジーバランス」のメニューを選ぶのは人生の中で本当に重要な局面に立っている時かと思います。
私自身がブレインジムのセッションを受けていて「エコロジーバランス」を選んだ時、マヤズムの選択肢は選びませんでしたが、先祖の戦争体験に共鳴した意識があるかもしれない、という気づきがあり、その後人生で大きな方向転換がありました。
このように、深いレベルでのバランス調整を必要としている際に役に立つ「インデプス」のセッション、もしマヤズムに興味を持たれて、是非このテーマでセッションを受けてみたいと思われる方がいらっしゃいましたらご相談くださいませ。
ブレインジムの「インデプス」コースで習うセッションではマヤズムの種類までは特定しませんが、当サロンのセッションでは今回訳しました「Human blueprint」の講座テキストに記されている10種類のマヤズムの中から関係するマヤズムをお選びいただけます。
深い内容のため、ブレインジムのご経験がない方には、通常セッションを一度受けていただくことになりますし、初めてでない方でもからだの声を聴きながら無理のない範囲で行っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。