前回顎関節症に関連して、久しぶりに顔のこと、フェイシャルリフレクソロジーのことを書きながらあるセラピーのことを思い出しました。
石を使ったラ・ストーンの「Balancing the Waterfall~滝の流れを整えよう~」です。
顎関節症の心理的な背景として、行動することへの無意識での抵抗感、ふだん意識することのない感情ストレスについて書きましたが、私がご提供している「Balancing the Waterfall~滝の流れを整えよう~」も、ブログの中でご紹介したブレインジム、クラニオセイクラルセラピーと目指すところは同じではないかと思いました。
今日は、なぜそう思うのか、自分なりの考察をしながら、このセラピーについてご紹介していきたいと思います。
まず、前回ご紹介したロネ先生のフェイシャルリフレクソロジーについてもう一度要点を挙げてみます。
・神経、血管、リンパの流れに働きかけるツボを刺激する。このツボが東洋医学の経絡上のツボに一致している箇所が多い。
・顔への刺激は脳にダイレクトに伝わる。刺激を基に脳が神経系に働きかけるため、禁忌がない。
・主に顔への刺激を行うが、足への刺激も加えると、より効果的である。
今回ご紹介する「Balancing the Waterfall~滝の流れを整えよう~」では、冷やした石を使って顔のツボを刺激していきますが、そのツボの場所がフェイシャルリフレクソロジーで用いるツボとかなり類似しています。
また、最後に足の数か所のツボの刺激もあり、この点もフェイシャルリフレクソロジーに共通しています。
以前「Balancing the Waterfall~滝の流れを整えよう~」を習いたいと思ったとき、このセラピーが何に役に立つかよくわからないまま、直感的に受講を決めました。
テキストには、以下のようなことが書いてありました。
・体液(からだの水の流れ)にバランスをもたらすことにより、神経の流れに働きかける。
・コミュニケーションをとるのに困難を抱える方にお勧めできる。コミュニケーションの問題は感情的に根深いトラウマ(例えば子ども時代に話を聞いてもらうのが難しかったなど)に原因がある場合がある。
・神経系に関係する、どもりなど口話に関する問題、口腔内、喉、呼吸器、脳の機能、筋肉に症状がある方にお勧めできる。
このセラピーはネイティブインディアンの間で伝統的に行われてきました。先住民の間ではセラピーを執り行う人はメディスン・ウーマンと呼ばれていたことから、より医療的な見地から行われてきたようです。
ただ、現実的にはセラピーの内容が、ツボを刺激しながら行う「誘導瞑想」や「滝の流れをイメージすること」が主体のため、本当に何かの役に立つものなのか、ご説明するのは難しいと感じてきました。
けれども、昨日顎関節症が言語表現、感情表現へのブロックに関係するという考え方をご紹介しながら、おそらくこのセラピーも同じところを目指しているのではないかと思ったのです。
石を使った必要最小限の刺激しか行わないため、実際の内容はフェイシャルリフレクソロジーとは全く異なります。
受ける方が石による刺激に合わせて「滝の流れをイメージ」していく内容であり、最小限の刺激によって受ける方の主体性を最大限引き出していきます。
そこで、表現したい、行動したい、という目的を持った方にお勧めできると思いました。
自然界でも干ばつや洪水が起きるように、私たちのからだの流れも整えておかないと、いつの間にか流れが滞ったり爆発したりすることになりかねません。
しかし、深い海のように水の流れは深遠ですべてを把握できるものではありません。
日常的には、滝だけでなく、海、川、湖、自然界の水の流れに触れるだけでも十分なリラックスになりますが、体内の水の流れとそこに流れる神経の流れに意識してみたいと思われる方がいらっしゃいましたら、是非「Balancing the Waterfall~滝の流れを整えよう~」をご検討いただければ幸いです。
将来的には、滝が近くにある場所で、実際に滝を見る機会に合わせてこのセラピーを受けていただく機会を作れたらと考えております。