先日約1年半ぶりに大腸検査を受けました。私は祖母が大腸がんで亡くなっているため、大腸検査だけは定期的に受けています。
前回の検査時はブレインジムとオーラソーマの観点からブログを書きました。
実はここ数年、検査前にチネイザンのセッションを受けて内臓のデトックスを行うことを恒例としています。
そこで今回は、チネイザンと陰陽五行の観点から綴ってみようと思います。
チネイザンとは氣内臓のことで、古代中国で発祥した気功療法の一つです。
私は専門的に勉強したことはないですが、陰陽五行など東洋医学的思想を理解するために、チネイザンに関する本を読破した経験があります。
肺には悲しみ、腎には恐れなど、それぞれ異なる感情が臓器に対応していて、臓器にネガティブな感情が滞っていることが多いものの、それを解放してポジティブなものに変換することで気の流れがよくなり、エネルギーを生むことができることを理解しました。
そして数年前、知り合いのセラピーの先生から、チネイザンのプラクティショナー認定に必要なケーススタディのモデルに誘っていただき、5回連続してセッションを受けたことがありました。
当時何となく人生に停滞感があり、ボディトリートメントでもありながら感情や気を大きく動かすチネイザンをお勧めいただいたのです。
毎回、お臍をはじめ各臓器と対話しながらお腹にくまなく触れていただく施術が印象的でした。
最初はお臍に触れられることには違和感がありましたが、回数を重ねるごとにお腹全体が柔らかくなり、タッチされることが気持ちよくなりました。
また、感情のデトックスを経験することで、悲しい気持ち、不安な気持ちなどを感じたり自分の感情パターンを知るよい機会になりました。
そして何よりお臍がお腹とからだの中心であることを実感しました。
この5回のセッションの間、当時借りていたマンションを引っ越す決断をしたり、祖父を亡くすなど、人生の節目になるような出来事が次々起こりましたがお腹をケアし続けることで腹が据わったような状態になれたからか、何とか乗り越えていくことができたように思います。
五行の「土」の行は中心にあることに関係します。変化の際は中心を保つ=センタリングが必要です。お腹をケアすることによって、中心軸を確立し、変化のための準備をすることができたのだと思います。
前置きが長くなりましたが、それ以来何度かチネイザンのセッションを受ける機会はあったものの、モニターセッションの時のようなはっきりした気づきはなかったのです。
しかし最近陰陽五行について再度理解を深めている時期だからか、今回のセッションではいろいろと感じることがありました。
今回、セッションのテーマとして、「大腸」に加えて「肺」と「肝臓」を挙げました。
「肺」は五行の中の「金」の行に対応するのが肺経と大腸経だからです。偶然にもセッションの前週「金」の行についてまとめていて、「金」が生きていく上で重要な意味を持っていることを再確認していました。
「金」は金属を指すことから「強くあること」に関係します。強くある対象は、からだであり、心です。
深い呼吸をして、自分を表現し、自分の強さを表すことです。強くあることができないとき、もしくは強がってばかりのとき、肺には悲しみが滞留し、大腸の流れも滞ってしまいます。
そうすると、前に進むことができず、人生そのものが停滞することにもつながります。
これまで「金」の行の説明を読んでも、どこか他人事というか、ピンとこないところがあったのですが、いやいや今の自分にとって重要なポイントではないかと思うようになっていました。
先生に話すと「金」の行は年齢を重ねてから理解できるような深い内容であるとのこと、五行の各行が人生の中で「木」→「火」→「土」→「金」→「水」と巡っていく中で、「金」から「水」に向かう時期が人生の中でも深淵で変容をもたらすようなターニングポイントになり得るとおっしゃっていました。
もう1つ気になる個所の「肝臓」は、最近何となくからだの右側が動かしにくいような気がしていたからです。からだの右側といえば「肝臓」が代表的な臓器です。
さて、セッションはまずお臍への刺激とリンパの流れに沿った刺激をしながらお腹全体にタッチすることから始まります。
久しぶりにお腹全体に触れられて感じたことは、確かに、お腹の中には感情が詰まっているな、ということでした。
うれしい気持ち、そうでない気持ち、お腹の部位によって感じ方が違いました。
その後、今回のテーマである「肝臓」のタッチに移りました。「肝臓」は深い呼吸をするのに大切な「横隔膜」に一部接触しているそうです。
「横隔膜」の右側から肝臓に触れられた時少し不快なぞくぞく感を感じました。そしてふいに「ゆるし」というキーワードが口をついて出てきました。
ちょうどその時、肝臓に対して、ネガティブな気を解放して緑色の光のイメージで肝臓を満たすアプローチをしていたようです。
先生が「ゆるし」とは肝臓に関係するキーワードであり、チネイザンには「笑って、ゆるして、忘れて」という言葉があると教えてくださいました。
ここ一年私にとって「ゆるし」が大きなテーマになっていますが、いまだ肝臓には許せない怒りの感情が渦巻いていたのだなと思いました。
そして最後に不要なものを手放し、すべて地中に埋め込むイメージをしていきながらセッションは終了しました。
このように、お腹を柔らかくするだけでなく、そこに滞っていた感情を解放することがチネイザンの目指すところだということを実感したセッションでした。
肝臓にあったネガティブなエネルギーが大腸の流れとともに「笑って、ゆるして、忘れて」いったらな、と思います。
腸と脳にはその形態が似ていることからもわかる通り、相関関係があるとよく言われます。
チネイザンが生まれた背景の一つに、戦争中に指揮を取る人がお腹の調子が悪いと判断が鈍ってしまうため、常に腸の状態を良くする必要があったそうです。
腸が滞っているとき、脳の中でも解放できない何かがあり、その思考に引きずられると重要な決断が難しくなります。
検査を終えて、自分の人生が新しい方向に向かって流れていきそうなことを感じるとともに、新しい一歩につながる決断ができそうな自信がふつふつと湧いてきました。
大腸検査は食事制限があったり大量の検査薬を飲まなければならないなど大変なことも多いですが、大腸をきれいにすることにこんなメリットがあることを知っていただけたらうれしいです。
現在陰陽五行スペシャルセッションの中の「金」のバランスを整えるセッションを考案中です。
「金」の行の大切さについて、からだを通して知っていただける機会になればと思っております。