今年の誕生日前は精神的に停滞する時期が続いていました。最終的にこの停滞期を抜け出すことができたきっかけは、誕生日の前日に脳のキネシオロジーのセッションを受けたことでした。
キネシオロジーと言えば潜在意識を扱います。もしかしたら、誕生日の一か月前からこのセッションを受けることを決めていた私は、既にその時から潜在意識の深い闇の中を泳いでいたのかもしれません。
今回このセッションを受けることにした理由は、前回2022年10月にキネシオロジーのセッションを受けた当時と同じ大きな転機を迎えていることに気づいたからです。
本日は、その時の経験を振り返りながら、今回受けたセッションの内容と自分の潜在意識について受けた衝撃をシェアしたいと思います。
脳のキネシオロジーを専門に行うキネシオロジストAさんは、当サロンの近くにサロンを構えていらっしゃいます。
この分野では有名な方で、以前Human blueprintのコースをオンラインで受けた際には、サポートをしていただいたこともありました。
その時当サロンの近くにいらっしゃるという偶然を知り、いつかお世話になる機会があるのではないかと思っていました。
そんな中、2年前に派遣切りに二度遭った後、新しい仕事を覚えるのに苦労するようになり、学習障害の症状が現れていることを自覚するようになりました。そこで、こちらでセッションを受けることに決めたのです。
予約をした時点では学習障害がテーマだったのですが、その後セッションを受けるまでの間に乳がんが見つかり、治療方針を検討していた頃、セッションを受けに行きました。
そこで、その時のセッションは、仕事を覚えられないというテーマの他に、そもそも自分に合っていない苦しい仕事をどうして選んでしまうのか、ということがテーマになりました。
バランス調整をしていただいてわかったことは、胎児の頃に「恐怖麻痺反射」という恐怖でからだが固まってしまう原始反射を経験したことがきっかけで「人生は危険なもの」という考え方が優位になり、大きなストレスを感じると恐怖から動けなくなり、安心・安全・安定から抜け出せないパターンを生きてしまっているということでした。
その直後にMRIの検査を受けたとき、今まで抑えていた悲しい気持ちがあふれ出し、涙が止まらなかった経験についてもブログに書きました。
その後時は流れて仕事は問題なくこなせるようになったものの、やはり自分にとって喜びを感じることのできない、頑張るだけの仕事を続けている状態を脱したいと昨年末より本気で考えるようになりました。
同じタイミングで私は当時治療を受けることを保留にしていた乳がんの治療についても考えを改め、治療を受けることを前向きに考えるようになりました。
そして、治療後の方向性を考える中で、以前セッションを受けた脳のキネシオロジーを思い出し、予約を決めたのでした。
やはり、病気というのは良くも悪くも人生について深く考えるきっかけになるのは間違いないようですが、この1年半の間に自分が進歩したと感じるのは、治療が終わったら自分の希望する業界に転職したいと考えるようになったことです。
前回セッションを受けた際には、苦しい仕事をしている自分をイメージすると自分軸が安定し(からだが揺れなくなる)、もっと楽しい本当にやりたい仕事をしている自分をイメージするとからだがぐらぐらしてしまっていたことが印象に残っています。
けれども、ここ最近自分にとって苦しくても頑張って周りの人に認めていただくことが自分の価値になっていることに気づくようになったからか、もう苦しい仕事を続ける必要がないのだと心の底から思うようになりました。
このように、セッションを始める時点では、私の気持ちは固まっていて問題がないような状態でしたが、Aさんは、「では、潜在意識が応援してくれているか見てみましょう」とおっしゃいました。
そう、意識の中で5%ほどしか占めない顕在意識がどんなにしっかりした決意を持っていても、それ以外の大部分を占める潜在意識が抵抗していたら思いは現実化しないからです。
そうすると、やはり私のからだはぐらぐらして、特に、上下の動きが不安定になりました。
上下とは上半身と下半身の協調を指し、頭や心で思ったことを実際に行動に移すことに関係します。
この時、感情ストレスを感じていると自分の足に(行動することに)ブレーキがかかってしまうのです。
では、今回バランス調整をしていただいて印象に残った点を3つシェアします。
①奇経八脈の「帯脈」
奇経八脈とは、全身に流れる12経絡の源となる、生きるために欠かせない陰陽のポジティブなエネルギーを持つ8種類の特別な経絡を指します。
主に人体の上下に流れていますが、「帯脈」だけはウエストの辺りを水平に回るように流れています。
ここは、上半身と下半身、人生を楽しむ第二チャクラと社会的影響を受ける第三チャクラを結ぶラインとなっており、帯脈が分断されると自己否定、低い自尊心、感情の抑圧につながると本で読んだことがあります。
また、キネシオロジーのHuman blueprint(人生の青写真)のコースでは、帯脈はからだを包み込むように存在するオーラやエネルギーフィールドに関係し、この部分が何らかの原因で肉体とずれてしまうと人生が喜びではなく苦しみの方向へ向かってしまうと習いました。
バランス調整では、帯脈に関係する手足のポイントと、お臍の延長線上にある、背骨上の「命門」という生命力につながるポイントを刺激していただきました。
②感情の解決
扁桃体は脳の側頭葉にある、生存に関わる反応を起こす部分です。
生まれてから10代のころまで発達し、この時期受けた感情的経験をもとにストレスに対して反応する仕組みができます。
幼少期にストレスに満ちた経験をすると、扁桃体が過剰に反応するようになり、ストレスを感じる状況に対して瞬時に自動的に闘争迷走反応を起こします。
具体的には、激怒、逃避、痛み、恐怖、罪悪感などの感情に振り回され、前向きで冷静な行動が取れなくなります。
私の場合は激怒(自分に対するフラストレーション)や罪悪感(楽しむことができない)に縛られていたようですが、今回のテーマはそんな感情の「解決」であり、実はもう激怒や罪悪感に縛られる必要はない段階に来ていました。
そこでAさんに聞かれたことは「解決したいですか?」、そう、もう解決できるはずの問題が解決していないのは、自分の思いに反して潜在意識では解決しようと思っていないかもしれないとのことでした。
ここで私が自分が思っていることをつらつらと話し始めたとき、Aさんがふいに言った言葉が印象的でした。
「よくよく考えてみてください。そんなに今の環境を変えることは大変なことでしょうか?もしかしたら、自分で物事を大げさに考えているのかもしれませんよ。」
潜在意識は危険を避けることが第一で現状を変えたくない性質を持つため、現状を変えなくて済むよう、自己防衛から大げさにストーリーを作り上げ、足を引っ張るようにできているそうです。
ですから、私も自分を変えること、環境を変えることを大変なことだと常に頭の中で大騒ぎしていて、実際にそれに見合うような出来事を作り出しているのかもしれないと聞いて、なぜかとても腑に落ちました。
私にとって環境を変えることがストレスに感じてしまうのは、20代の頃に美容学校に進学するため会社を一大決心して辞め、その後うまくいかなくなった経験の中で感じたネガティブな感情を消化しきれていなかったからかもしれない、と思いました。
その結果、環境を変えることは大変なことだ、苦労につながるものだと思い込み、実際に同じような経験を繰り返しているのかもしれない、と思いました。
③意識レベル
今回初めて聞いたのですが、精神科医デイビッド・ホーキンズ博士の唱えた「意識のマップ」という考え方があります。
これは、人間の意識レベルを数値化したもので、一番下のレベル「恥」だと20、一番上のレベル「悟り」だと1000くらいです。
この中で「勇気」のレベルが200でここがその人のエネルギーがポジティブかネガティブであるかの境目であり、ポジティブになると物事がうまくいきやすく、ネガティブであると、人生がうまくいかないことが多いそうです。
今回セッションの初めに私のレベルを筋反射テストで見ていただいたところ、「深い悲しみ」のレベルで数値は75でネガティブな状態でした。
このレベルでの人生の視点は「悲劇」で「後悔」の感情に縛られている状態でしたが、バランス調整後のレベルは「意欲」、数値は310、人生の視点は「希望」、感情は「楽観的」になりました。
意識レベルが変わると、それに伴い現実も変わるそうなので、誕生日を迎えたことを契機に希望を持って生きていきたいと思います。
今回のセッションを受けて、潜在意識が人生に及ぼす影響の大きさを強く実感しました。
結局思い通りにならないこと、苦労が多い人生は、誰のせいでもなく、自分の潜在意識下の思い込みが作り出しているのだとわかりました。
日常生活で潜在意識のことを考える機会は少ないものなので、何か大きな出来事、それも思い通りにうまくいかない経験を通してでしか、この事実に気づくことは難しいと思います。
けれども、そのからくりを知ってしまうと、人生は自分の思い込みで成り立っているという恐ろしくもありシンプルでもある真実に気づきます。
だから、苦しい経験はそれに気づいて脱していくためのきっかけとして与えられているのでしょう。
誰しも潜在意識から完全に自由になることは難しいものですが、幼少期からの積み重ねで少しずつ強化されていくものなので、ショックな出来事を経験したときは、感情に蓋をせずサポートを受けることが大事だと思いました。
そして、何か大きな行動を起こそうと思っている時には、潜在意識が不安を煽っている可能性に気付き、周りの助けも借りながら一歩ずつ歩みを進めていくことが大事なのではないかと思いました。