人生の変容と歯との関係~その2~

昨日親知らずにできた虫歯の治療を行いました。

 

11月に定期検査に行った時に虫歯が見つかったものの、それほど急いで治療する必要はないとのことで2か月後に予約を入れていました。

 

けれども、実際には当初の見立てより虫歯が進行していて、抜歯しなければいけないほどでしたが、昨日は何とか詰めるだけの治療でとどめていただきました。

 

11月の前、去年の6月に行った定期検査では虫歯はなく、その5か月間の間に何があったかというと、乳がんの手術と放射線治療、そしてそれに伴う意識の大きな変化でした。

 

歯医者さんには磨きにくい箇所の歯磨きが不十分だったのではないかと言われましたが、やはり、ストレスによる抵抗力の低下が歯の疾患に直結しているのだと強く感じました。

 

それ以外にも要因があるのではないかと考察しましたので、2023年4月に書いたブログ「人生の変容と歯との関係」の続編をお届けします。

 

乳がんがあったのは右側で、虫歯があったのも右下の親知らず(8番)でした。

 

今回も、前回と同様、ロネ・ソレンセン式フェイシャルリフレクソロジーの歯に関するテキストで、右下の親知らずに対応する経絡について調べました。

 

今回調べて驚いたのですが、上下左右の親知らずはいずれも小腸経に対応していました。

 

小腸経とは心臓につながる心経と対になっている経絡で、五行では「火」の要素です。

 

「自分」の存在と人との関係、燃えるような情熱に関係し、感情的には罪悪感や人生の意味を見失っている状態と関係があります。

 

テキストによると右下の親知らずは手足の神経、肩、脚の後面、足裏、仙骨、感覚器官(目・耳)にもつながっています。

 

以前歩き方が悪くなったことについて記事を書きましたが、歩行障害とも関係があるようです。

 

実際に、小腸経が支配する筋肉は大腿四頭筋なので、脚=歩くことに直結しています。

 

この半年間乳がんの治療と共に考えたこと、経験したことを思い返すと、生きること、人生を歩むことが大きなテーマであった時期に親知らずの虫歯が進行したようです。

 

また、「タッチフォーヘルス ハンドブック 五行メタファー」(ジョン・F・シー&マシュー・シー著、市民出版社)によると、小腸の主な機能とは、特に栄養物と不要な物質を分離して栄養分を吸収することで、これは食べ物だけでなく細胞レベルでも魂レベルでも起きるとのことです。

 

つまり、自分の人生にとって大切なものを選び受け入れ、自分を育む、ということだと思います。

 

ブレインジムのテキストで、小腸経に関するアファメーションを調べてみると、消化吸収・滋養に対する反対の言葉は「拒絶」であることに驚きました。

  • 人生で経験したことから学びます⇔経験から学ぶことを拒否します
  • 前向きな考えで自分を育みます⇔自分の気持ちを拒絶します

 

今思えば、前回右上の親知らずの治療を受けた2023年頃にこのテーマを認識していたものの、当時は変化を避け問題を先送りしていたように思います。

 

その後乳がんの治療を経て、今回は右下の親知らずの治療を受けることになり、改めて、同じテーマに真正面から直面していることを痛感しています。


ここで、2023年に「人生の変容と歯との関係」に書いた内容を一部再掲します。

 

ブレインジムの理論によると、人のからだには、恒常性(ホメオスタシス)を保つ習性があり、良くも悪くも一定の機能を維持しようとします。

 

生まれつき、または過去のトラウマにより神経系にストレスが内在している人は、からだの中にストレス反応を起こす回路が存在し、生活環境や行動パターンもストレスの多いものを呼び込むことになります。これにより、そのストレス状態を維持しているのです。

 

そして、人が変容を迎える時、新しい生き方に向かう時、それはポジティブなものであってもからだにとってはこれまでの恒常性を壊す脅威となり得ます。

 

実際人生を新しい方向に舵を切っていくには、これまでの恒常性を変える必要があるので、からだはこれまでにない大きなストレスを感じます。

 

ロネ先生によると、ストレスが歯に及ぼす影響は大きく、ストレスの中でも特に生命の根源に関わるような問題に対して強い感情ストレス(不安、恐怖)があると歯へのダメージが大きいそうです。

 

歯の発生学的にも受胎後数週目で顎や奥歯の根が形成されるそうなので、歯はまさに生命や本能の部分につながっているのだと思います。

 

やはり、人生が変わろうとしている時、潜在的なストレスが高まって歯が痛くなるという現象が起きてもおかしくないのではないかと思います。」

 

「火」の要素に関係する臓器は心臓と小腸ですが、心臓の機能を広くとらえると魂まで含むことになり、自分は魂に沿って生きているか、ということが問われています。

 

親知らずに関係する小腸経は、(魂に沿って)生きるために必要なエネルギーを得るための消化吸収、そして実際に人生を歩むための体幹や足腰の強さに重要な経絡ということがわかりました。

 

魂が喜ぶものを自分が吸収しているか、というテーマを私の親知らずがからだを張って頑張っていることに感謝しながら食事を楽しみ、自分にとって大切なものは拒まず取り入れていきたいと思いました。