クラニオセイクラルセラピーについてご紹介①~オーストラリア・タスマニアでの学び~

3月末にオーストラリアのタスマニアで受けた、クラニオセイクラルセラピーの講習の内容をまとめています。

 

今回クラニオセイクラルセラピーを習ったサラ先生は、2019年にオーラソーマのコースを再受講させていただいた先生です。

 

コロナ以来週に一度の瞑想会をオンラインで開いてくださっており、ほぼ毎週参加してきた先生に今回またお会いすることができました。

 

現在、当サロンでご提供しているクラニオセイクラルセラピーは2016-2017年に、スイス人オーラソーマティーチャーのマリア先生に教えていただいた内容がベースになっています。

 

マリア先生のクラニオセイクラルセラピーが、オーラソーマプロダクツを贅沢に使用する、先生オリジナルの内容であるのに対し、サラ先生のクラニオセイクラルセラピーは、脳脊髄液の流れやリズムを徹底的に読み取り調整を行うクラシックな内容です。

 

どちらもバイオダイナミックと呼ばれる手法であり、セラピスト自身が積極的に手を動かすのではなく、手を当てながら無の境地で自身の意識を拡大していくことにより、クライアントの方が本来持っている健康なリズムを取り戻していくことを目的としています。

 

今回改めて五感を駆使して読み取る手法を教えていただいたことで、クラニオセイクラルセラピーとは何か、という基本を深く理解することができました。

 

本日は、サラ先生にいただいたテキストをもとに、クラニオセイクラルセラピーの概要についてご紹介します。

 

 

<クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)とは>

 

クラニオセイクラルセラピーとは、セラピストが頭蓋や仙骨に手を当て、脳脊髄液の流れるリズムを感じ取りながら、からだが本来持っている自然治癒力を呼び覚ますセラピーです。

 

セラピストが手を通してクライアントの方のからだの声を聴くことにより、からだは自らリズムや流れを整え始めます。

 

セラピストが流れを変えるのではなく、からだが健康に導く答えを知っているという考え方です。

 

 

<脳脊髄液とは>


脳脊髄液は、頭蓋骨、背骨、仙骨、尾骨の内側に存在する硬膜と呼ばれる三層の膜組織の間を、呼吸よりゆっくりした動きに合わせて一定のリズムで流れています。

 

脳脊髄液の中に中枢神経が走っていて、末梢神経を通して全身とつながっています。

 

脳脊髄液の主な働きは、脳・脊髄の保護と、栄養の運搬、老廃物の回収・排出です。

 

さらに、7つのチャクラが背骨に沿って存在することから、脳脊髄液の中には気のようなエネルギーも流れているのではないかと考えられています。

 

マリア先生はこの観点から独自のセッション内容を考案されました。

 

 

<脳脊髄液の流れるリズム>

 

脳脊髄液は脳内で一定のリズムでポンプのように産出と吸収が行われており、その流れに合わせて頭蓋や仙骨の骨もゆりかごのように動いています。

 

脳脊髄液の流れるリズムは主に3段階に分けられ、それぞれ特有の意識状態に対応すると考えられています。今回の講習ではミッドタイドがテーマでした。

  • 通常の意識状態:1分間に8-14サイクルで流れている。
  • ミッドタイド(タイドとは潮の流れのこと):1分間に2.5サイクルまで速度を落としたとき、癒しが起きる意識状態と考えられている。
  • ロングタイド:90秒間に1サイクルという非常にゆっくりしたリズムで、健康しか存在しない状態と考えられている。

 

<脳脊髄液のリズムが乱れる原因>

 

からだの70%は水であり、ストレスやショック、カルマ的な記憶はすべて細胞や組織内の水の流れとからだを取り巻くエーテル体に記憶されています。

 

ウエストより下の仙骨のある部分は、無意識の領域であり、この部分に存在する第1-3チャクラはカルマや遺伝的な影響を受けやすいと考えられています。

 

また、誕生時に産道を通る際に頭蓋に歪みが生じてそのまま残るケースも多く、さらに、人生の中で肉体的・感情的ストレスやトラウマ的な出来事を経験することにより、流れるリズムが大きく乱れることがあります。

 

サラ先生によると、大きなショックを受けてから2年以内にがんなどの病気が引き起こされるという説があるそうです。

 

 

<クラニオセイクラルセラピーの目指すところ>

 

クラニオセイクラルセラピーは、頭蓋や仙骨のバランスと脳脊髄液の流れるリズムを整え、肉体面、感情面の癒しをもたらし、からだが本来持っている自然治癒力を高めることが目的です。

 

セラピーを受けた方は、エネルギーが満ち、思考が明晰になり、ご自身への意識がより深まることになるでしょう。

 

 

<筋膜リリースとは>

 

今回の講習で初めに行った実習は、腕・脚・首の筋膜リリースでした。

 

筋膜とは、筋肉、臓器、骨、血管、神経などのあらゆる組織を保護する鞘のようなもので、脳と全身をつないでいます。

 

単に組織を保護するだけでなく、肉体面・感情面での記憶を保持していると考えられています。

 

クラニオセイクラルセラピーで行う筋膜リリースは、セラピストが、クライアントの方のからだが進みたい方向を感じ取り、その方向へ動かしていきます。

 

私は腕のリリースを行っていただいた時、ある方向では動かしにくさを感じながらも最終的には腕が深く深く動いていくことに驚きました。

 

練習相手の方が私の腕を動かしているように感じましたが、実際には私のからだの意思にそってサポートしていただいているだけでした。

 

終わった後、放射線治療を受けた側の腕が治療で大きなストレスを受けていて、腕が動かしにくかったことに気づきました。

 

 

<最後に>

 

このように、クラニオセイクラルセラピーとは、セラピストがクライアントの方のからだの声を聴くことにより、からだが動きたい方向へサポートし、クライアント本人が自らを癒す力を呼び覚ましていくセラピーです。

 

筋膜リリースでは腕などが大きく一方で、頭蓋や仙骨の動きは外からは一見してわからず、とても受動的な手技に見えますが、実際にはからだの中で大きな動きが起きています。

 

次回のブログでは、講習での学びをさらに掘り下げてご紹介していきます。

<当ブログを読んでくださった方への特別なご案内>

 

現在当サロンではオーラソーマ®プロダクツを使用したクラニオセイクラルセラピーのセッションをご提供しておりますが、今後、今回習得したスキルを盛り込んだ内容に更新する予定です。

 

セッション内容更新までの間、今回習得した内容に限定したクラニオセイクラルセラピーのモニターセッションを実施しております。

 

頭蓋と仙骨のタッチに時間をかける他、顎関節症など顎に特化した内容が含まれております。

 

こちらのブログに記しております口のワークは行いませんが、ご希望によりお臍のワークも行います。

 

料金は30分5,000円で、終了時期は未定ですが、予告なしに終了する可能性がございます。

 

カウンセリングやオーラソーマ®プロダクツの使用等、通常のクラニオセイクラルセラピーのセッションで行う内容は含まれておらず、クラニオセイクラルセラピーの手技だけを行います。

 

ご興味のある方は、お問い合わせ欄よりお問い合わせくださいませ。